大フィルはやはりブルックナー2017/04/10

2017年1月21日(土)
大ブルックナー展 第5回
兵庫県立芸術文化センター
井上道義:鏡の眼
ブルックナー:交響曲第5番
指揮:井上道義
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団


メンバーの入れ替わりはあっても、大フィルはブルックナーを演奏すると生き生きしてくる。ここのところ、金管が安定してきているので、聴いていて安心できる。

指揮者自作自演の「鏡の眼」。わかりやすい曲ではあるが、そのぶん印象が薄い。2005年に聴いた、「メモリー・コンクリート」(初版)は、いきなりハンマー(マーラー6番で使うやつ)の一撃で始まり、ガラス製のジョッキを打楽器として使用し、と、インパクトがあったのだが。

一つの区切り、一つの頂点2017/04/11

2017年2月18日(土)
大阪フィルハーモニー交響楽団第505回定期演奏会
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」
ショスタコーヴィチ:交響曲第12番「1917年」
指揮:井上道義


井上道義の、大フィル首席指揮者としては最後の定期の2日目を聴く。

前半の「1905年」。弱音と強奏とでの、弦楽器の見事な音色の使い分けが印象に残る。後半の「1917年」。演奏する側についても、聴き手についても、これほど集中力を感じたコンサートは、わたしにとってはじめてだった。前半からホールにはただならぬ緊張感が漂っていたが、最後までこの雰囲気が緩むことはなかった。

自分にとってのベストコンサートは、2003年、大植英次の大フィル音楽監督就任披露定期だったのだが、14年弱の時を経て、それが塗り替えられた。

大フィルにとっても、井上にとっても、一つの区切り、一つの頂点だったのではなかろうか。

びわ湖リング、順調な滑り出し2017/04/13

2017年3月5日(日)
びわ湖ホール

R.ワーグナー:ラインの黄金(新制作)

指揮:沼尻竜典
演出:ミヒャエル・ハンペ
美術・衣装:ヘニング・フォン・ギールケ
ヴォータン:青山貴
ドンナー:黒田博
フロー:福井敬
ローゲ:清水徹太郎
ファゾルト:片桐直樹
ファフナー:ジョン ハオ
アルベルヒ:志村文彦
ミーメ:高橋淳
フリッカ:谷口睦美
フライア:森谷真理
エルダ:池田香織
ヴォークリンデ:小川里美
ヴェルグンデ:森季子
フロスヒルデ:中島郁子
管弦楽:京都市交響楽団


待ちに待った(?)「びわ湖リング」がついにスタート。

プロジェクションマッピングを駆使した演出、充実した京響の演奏とも、申し分なし。京響は2012年の「タンホイザー」、2013年の「ワルキューレ」(ともに沼尻指揮)でもびわ湖ホールでのワーグナー演奏を経験しているが、「リング」を上演していくことで、「ワーグナーの京響」という評価が定着することになるのではないか。

今後の期待をさらに高める、順調な滑り出し。