道は続く2016/08/23

2016年7月22日(金)
大阪交響楽団 第203回定期演奏会
ザ・シンフォニーホール
指揮:寺岡清高
バリトン:谷口伸

ブラームス
 悲劇的序曲

フックス
 交響曲第1番

マーラー
 五つの初期の歌(ベリオ編)
 交響曲第5番第4楽章「アダージェット」
 リュッケルトの詩による五つの歌曲


「知られざる名曲」を取り上げてきた児玉宏が音楽監督を退任し、外山雄三を新たにミュージック・アドバイザーに迎えた大阪響。「路線転換」が注目されたが、ウィーンゆかりのロマン派作品を中心に取り上げてきた常任指揮者・寺岡清高は、2016年度のプログラムで力強く宣言した。


「新体制の大阪交響楽団のプログラムが保守的になり過ぎるのではないかとご心配の皆さま、(略)ご安心下さい。我々はまだまだやります!3年6回の新シリーズ、題して「ウィーン世紀末のルーツ〜フックスとブラームスから始まる系譜」では、ウィーンという狭い町でお互い密接に絡み合った作曲家たちの作品を通して、ウィーン後期ロマン派の交響音楽の醍醐味を存分にお楽しみいただきます。」


というわけで、今回の注目は当然、フックス。児玉=寺岡が取り上げる楽曲に関して往々にして当てはまることだが、まとまりはあるものの、親しみやすい箇所や印象に残る箇所がなく、インパクトに乏しい。忘れ去られてしまうの無理はない……と思わされるのだが、ともあれ、こうした楽曲の実演される機会が設けられること自体に、大きな意義があることは確か。路線継続を歓迎したい。

とはいえ、年1度くらいは、児玉さんに振ってもらいたいところだが……